「TLP」と一致するもの

2011年4月11日

Adobe Creative Suite5.5のサブスクリプションはあまり安くない

CS5.5がリリースされました。マイナーアップデートなのに開発に1年近くかけたとあって結構気合いの入ったフィーチャーが搭載されています。なのでそれなりにお金を取られます。

Adobeソフトを常用しているクリエイターの人たちは「そうか、納税の季節か」と思っていると思うのですが、今回新たにサブスクリプション価格体系が追加されて、ますます納税をどうしたらいいのか判断がややこしくなってしまっているのが現状です。
サブスクリプションの利点は、CS5.5のライセンスをリースできるってところです。個人事業主の方ならわかると思うんですが、ソフトウェアで価格が10万円を超える物は、固定資産として減価償却の対象になります。つまり、30万円のソフトを買ったとしても、その年の経費としては減価償却の1年目としての価値を経費として算入するってことになるのです。ソフトウェアの耐用年数は3年ですし、減価償却の場合は購入月によって初年度の償却額が変わってくるので、だいたい初年度は「え?これっぽっちしか経費にできないの?」なんてことがままあるのです。

なので、そういう向きには簡単にリースできるサブスクリプションは願ってもない商品なのだと言えます。サブスクリプションは1年間の継続使用を条件に割安に設定された物と、月極で支払う物があります。派遣社員などを雇ったりしたときにソフトを導入しようとして、毎回毎回減価償却していた会社からすれば、契約期間分の予算をあらかじめ決めることができる訳ですから、非常に経理処理がスムーズになり、かなりのメリットがあるんじゃないかと思います。反面、個人事業主や個人の人などはほとんどメリットがないと言えます。何となく買っても安く上がったのは最初だけ、使えば使うほど高くなりますからそれだったら分割払いで買った方がいいってもんです。

個人で購入する方法としては、ライセンス制度のTLPというややこしいものも存在します。個人じゃなくて企業でもTLPを使ってライセンス購入をする例が増えています。僕の会社も早々にTLPに移行しました。コレのメリットはアップグレードプランという2年契約で割安なアップグレードパスを提供するというものがあるところです。MacterCollectionだと16万弱するアップグレード料金が12万円弱で済むばかりか、途中のマイナーアップグレードも、メジャーアップグレードも、2年内に何回あっても同額で済みます。ただし、ないとは思うんですが1回もアップグレードがなかったとしても同額とられます。
会計的メリットも大きく、あらかじめ予算枠を確保できますね。

個人事業主レベルだと、アップグレードプランを申し込もうとしても「本当にこの先アップグレードが継続されるのだろうか」という心配をしてしまいます。まぁ、Adobeのアップグレードはだいたい2年ごとなので心配することはなかったわけで、それなら次回アップグレードまでに2年プランを買っておけばいいよねって向きを驚愕させた今回の1年目のアップグレード、本当に悩ましいです。

そこでちょっと計算してみました。条件としては5月20日以降に、CS5.5を新規で購入し、以後1年ごとに0.5アップグレード分(つまり今回のアップグレード料金)を払い続けた場合と、TLP新規で購入し、2年のアップグレードプランを申し込んだ場合、コレに合わせて今回アップグレードした人が今後アップグレードし続けた場合と、アップグレード時にアップグレードプラン2年を申し込んだ場合、そして、サブスクリプション。2011年5月31日から3年分のコストがどうなったか、またその推移はどうなるのかを図にしてみました。

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クリックするとFlickrでフルサイズで見られます

今、新規でCS5.5をってアップグレードし続ける場合とサブスクリプションを比べた場合、月額プランだと1年ちょっと、1年プランだと 2年半でサブスクリプションが割高になっている事がわかります。つまり、はなから長く使う事がわかっている場合、経費精算のメリットを除けばサブスクリプションで買うべきではないなって事がわかります。もちろん、1ヶ月だけどうしてもAfterEffectsを使いたいって需要はあるでしょうし、そういうのを僕は否定するつもりはないです。

次にアップグレードを続けた場合とアップグレードプランを比べた場合。これはすごい比べにくいのですが、現時点でCS5.5が発表されていてCS5.5ユーザーはいませんから、アップグレードプランの購入はアップグレード版と同時にしなければならず、ちょっと割高になってしまいます。そのため、アップグレード単体と比べるて割安になるのは3年後以降となります。もちろん、うまく1年後ぐらいにアップグレードプランを買ったりして時期を調整すればいいわけですが…

新規+アップグレードプランはさらにアップグレードプランのメリットが生かせます。2年後には通常のアップグレードを買うより割安になっている事でしょう。

繰り返しますがこの計算は今後1年ごとに0.5ずつのアップグレードが行われた場合…をさしています。このケースがあるかどうか、信じるか信じないかはあなた次第って事で、1つの話のネタとしてとらえていただければ幸いです。

で、僕はどうする買って言うと、今回はとりあえずアップグレードして、折りを見てアップグレードプランを購入予定です。
これから新規で導入しようかなってひともTLPを検討してみて下さい。

2008年12月18日

涙なしには語れない、Adobe CS4 TLP移行の実際

持っているMacのCS3をTLPのCS4へアップグレードできました。
何かいているかわからんですね。

このBlogでは過去2回ぐらいに分けてTLPのメリットや注意点をまとめてきたんですが、実際に自分でもTLPへの移行をしてみました。

移行メニューは以下の通り。
macromedia Studio8をAdobe CS4 WEB Premiumへアップグレード
Adobe CS3 MasterCollectionをAdobe CS4 MasterCollectionへアップグレード
それぞれアップグレードプランはナシ。あとで買います。

TLP移行は、長くAdobeとつきあい続けるならお得になるっていう仕組みであることは、以前書いた「Adobe TLPへ移行するときの注意点、メリットまとめ」で述べました。
おそらくこの先10年ぐらいはこの仕事続けるので、TLPへ移行した方がメリットがあると思ったわけです。

で、元々は普通にアップグレードするより割安になるんじゃね?という思惑から、様々な見積もりを取り寄せては玉砕しました。
そのへんの顛末も「Adobe CS4 をとにかく安く買いたい!そんな人のための購入プランを考えてみた」に書きました。長いですけどあわせて読んでみてください。

文字通りの紆余曲折を経て、オンラインで見積もりを再度取ることになって問題が起きました。
今回はこの辺からお話ししたいと思います。

続きを読む: 涙なしには語れない、Adobe CS4 TLP移行の実際

2008年11月14日

Adobe TLPへ移行するときの注意点、メリットまとめ

Adobeのライセンス制度である、Adobe Open Options 4.5 Licensing Program のTLPへ移行するべく、オンラインやリアル店舗で見積もりを取ったりして、気がついた注意点をいくつか挙げたいと思います。

TLP移行を行おうとしてる方は「ひょっとしたら安く済むんじゃね?」という甘い考えを、ことごとく打ち砕かれる悲しい結果になっていますので、是非ご一読ください。

続きを読む: Adobe TLPへ移行するときの注意点、メリットまとめ

2008年11月11日

Adobe CS4 をとにかく安く買いたい!そんな人のための購入プランを考えてみた。

本日11/11よりAdobe CS4日本語版の予約が開始されました。発売は12/19です。開発期間が短かったこともあり、劇的な機能追加はみられない(と言いたい)のですが、やはり制作者としては環境を最新にしておきたいという気持ちもあります。

しかしながらアップグレード代はなかなか高額で、おいそれと出せるようなものでもないです。計画的に毎月「税金」を積み立てていた人などでなければ、「さて、どうやってお金を作るかな」と思い始めていることだと思います。

私自身、MacProとCS3 MasterCollectionを同時買い(しかもこれまでのWindowsライセンスをそのままに、Mac版を新規買い)した経緯もあり、毎月ローンを支払っているわけであります。
ダブルローンでますます生活が苦しくなるかも知れない中、どうせならできるだけ安く買いたいよねという想いから、いろいろな購入プランを考えてまとめてみました。

皆様のアップグレードの一助となれば。

続きを読む: Adobe CS4 をとにかく安く買いたい!そんな人のための購入プランを考えてみた。

2008年10月 2日

性急過ぎるAdobe CS4のリリースは、Adobe TLP のプロモーションなのか?

アメリカでAdobe CS4シリーズが発表された。日本はまだ。
ご存じない人のために言うと、料理人が包丁を持つように、我々クリエイターはこういったアプリケーションを使うことでコンテンツを制作し、日銭を稼いでいる。

ソフトウェアは随時不具合の修正や新機能の追加が行われて、切りがよくなった段階でアップグレードとしてリリースされる。
既存ユーザーは新規ユーザーに比べて有利な価格でアップグレードすることができるというわけだ。

アップグレードはだいたいは不定期にあるのだけど、事前に発表があり、ユーザーはお金を用意してリリースを待ち、リリース時にアップグレード代を支払って、新しいソフトウェアを得る。
そういった形なので、みんなこれを「税金」と呼んでいる。Adobeに関しては「Adobe税」。

Adobeのアップグレードにはルールがあり、古すぎるバージョンからは最新版にアップグレードさせてもらえない。ユーザーとしての権利が消滅してしまうのだ。
これは元々Adobeとは別の会社だったMacromediaがやり始めたことで、Adobeとの合併でなぜかこのルールが生き残った。
個人的にはAdobeのゆるめのアップグレードポリシーに何度となく助けられてきた僕や業界は、この改定にひどく困惑したものだ。
メジャーバージョン3つ以上前のソフトからは、アップグレードができない。

互換性などの問題から古いバージョンを使い続けているユーザーにとっては、この期限内に使う予定が無くてもアップグレードする必要があり、ある意味強制アップグレードの意味合いも強い。

本来最新版のソフトを入手した場合は、旧バージョンのライセンスは無くなるため、見かけ上、旧バージョンを使うことは許されていなかった(Quarkなど許されているものもある)。
旧バージョンを使いつつ、アップグレードポリシーに従ったアップグレードを容易に行えるよう、Adobeが世に送り出したのが事業者向けライセンス制度、Adobe Open Options 4.5 Licensing Program だ。
この制度では小規模事業者向けのTLPと大企業向けのCLPがあるのだが、今回ここで取り上げるのはTLPだ。

TLPの場合、1ライセンスから申し込みが可能という、SOHOなどに代表される個人事業主でも気軽に導入できるのが利点だ。
そのうえ、ライセンス制度では旧バージョンへのダウングレードや使用OSの切り替えなど、一般個人ユーザーが享受できない、様々な魅力的なメリットを持っている。
また、一定期間内のコストをあらかじめ算出できるので、コスト管理が容易で、経理的負担も軽減できる。

TLPは導入ライセンス数によってレベルが決定され、そのレベルに応じて割引が受けられるようになっている。
アップグレードプランというオプションを追加することで、一定期間のフリーアップグレードが保障されるというのもある。
今回ポイントとなるのは、このアップグレードプランだ。

アップグレードプランは1年または2年の期間を選択できる、アップグレードの保険のようなもので、その期間中にアップグレードがあった場合、何度でも無償で最新バージョンを入手できる、TLPの目玉とも言える部分だ。

ところが、仮に1年のアップグレードプランを申し込んだとして、その間に何回アップグレードがあるのだろうか。
発表日ベースで前バージョンのAdobe Creative Suite 2(CS2) の発表日が2005年6月7日。ついで現行バージョンのCS3の発表日が2007年5月8日。CS4は米国発表日で2008年9月23日となっている。
仮にCS2リリースと同時に1年間のアップグレードプランを申し込んでも0回。2年間のプランでも1回という、アップグレードプランのメリットがあまり感じられないアップグレード間隔であったが、CS3→CS4は1年強というこれまでにないハイペースでのリリースとなっている。

仮にこのペースで今後もアップグレードを続けていくと仮定すれば、1年とちょっとごとにアップグレードを続けていくことになり、ますますアップグレードプランのメリットが際だってくる。

しかもソフトウェア単体製品でなくパッケージ品の場合は、パッケージ内のソフトがアップグレードすることで、パッケージ自体がマイナーアップグレードすることもある。実際CS3は現行CS3.3というバージョンになっている。
アップグレードプランはもちろんそういったところもフォローできる。

CS4発表で「ええ!もうでるの?」と思っているユーザーの心理を知ってか知らずか、TLP取り扱いディーラーがここぞとばかりにライセンス制度をプッシュしはじめた。
Tool Garageに至っては気合いの入った漫画まで描いている(しかもわかりやすい)

試しに僕が持っているAdobe CS3 Master CollectionをTLPにした場合のライセンスフィーを見積もってもらった。
現状のパッケージ品をTLPに移行する際のアップグレード代が19,562円(CS3→CS3.3になるっぽい)。2年間のアップグレードプランが115,821円だった。

購入数による割引はLEVEL1となった。ソフトによって付与されるポイントが違っていて、1500ポイントを超えるとレベルが一つ上がるのだが、Master Collectionの2年間アップグレードプランだけで2000ポイントもらえてしまった。

今からアップグレードプランにすると、CS4と運がよければCS5を手にできるかも知れない。
Master Collectionのアップグレード代はおおむね十数万と考えられるので、2回分のアップグレード代を考えたら、かなり割安になるし、仮に1回だけしか使えなかったとしても、更新後また2年とすればそのときこそ2回アップグレードのチャンスに恵まれるかも知れない。

各社がTLPのプッシュに走り始めた時期とCS4の発表のタイミングが、どうしても無関係とは思えず、結果としてTLPの利点がかなり明るみになったので、私としてはメリットを享受することになりそうなのだ。まんまとTLPプロモーションにノせられてしまったなと思っているが、ここで気になるのは個人ユーザーの処遇だ。

仕事でソフトを使っている人たちがメリットを享受し(学生は学割があるが)、同じソフトを使っている一般ユーザーが割高な通常ライセンスしか選べないのは、明らかに不公平だ。
ここからはかなり予想の範囲を出ない話だが、間違いなくAdobeはここへの対策を練ってくるはず。
個人向けライセンスでも世のトレンドは年極めのサブスクリプション制度へ移行する動きがあり(月極ATOKとか)、Adobeも何らかの形でこの流れに追従すると見ている。
なので、個人ユーザーの人はもう少し様子を見てから動いてもいいと思う。開業届はいつでも出せるわけだし。

CS4の早過ぎる発表と今後のロードマップにいささかの不安を感じている事業主の皆様は、これを機会にTLPへの乗り換えを検討して見る価値はある。今は様々なサイトでオンライン見積もりが可能なので、暇なときにでも試してみるといいだろう。

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