大丸有エリアにある複数のポート間を移動する形のコミュニティサイクルが、11月30日で試験サービスを終了した。
1ヶ月ぐらいの間、かなり役に立ってもらいました。
国がバックアップしていたプロジェクトでもあり、試験サービスから本サービスに移行するかなって思っていたら、これを執筆している現在、そのようなアナウンスはないです。さみしいもんです。
このコミュニティサイクルは、入会金が1000円で、30分以内の利用なら無料というなんとも喜ばしいプラン(30分以降は時間に応じて課金、24時間こえると自転車を買い取ることになる)なのだけど、おそらくこのままだとサービス維持はできないだろうなという予感はしていた。お金が動かないから。
さらに、運用面でもコストがつきまとう。
30分以内の移動が無料であるなら、ほとんどのユーザーは30分以内の利用にとどめてしまうと考えられる。
主に丸の内から有楽町、あるいは大手町への移動の手段として使われていることが多いと予想されるため、その利用時間はおおむね5分以内。実際、僕が使った平均時間も、5分以内だった。唯一20分以上使ったのは、撮影の関係で有楽町周辺をウロウロしたときで、このときも30分をこえる利用にはならなかった。
お金にならない稼働があっても、自転車自体は自然に消耗してくる。
サービスインから1週間程度たったころから、整備が行き届いていない自転車に当たることが多かった。
自転車は一般的な変速機を有する6段変速だったので、使っているうちにチェーンやワイヤーが伸びて、変速の位置調整が狂ってくる。ただ、こういう狂いは調整台に乗せてチェックする程度では表に出てこなくて、実際にトルクをかけてみないとわからないことが多い。
故障でもしない限り稼働時間内の調整はないと思われるので、サービス時間が終わってからの調整をしていると考えれば、詳細なチェックができないのも納得のいくところ。
各ボルトの締め付けを確認して、空気圧やブレーキなどをチェックして変速を見て...というのを何十台もこなすには、それなりの人員が必要になってくる。
当初のサービス終了時刻が21時だったことを考えると、整備の時間をとっているのだろうなと想像できる。
運用コストとしてはさらに、各ポートでのトラブル対応要因としてのスタッフや、ポートに自転車が集中してしまわないように、車で自転車を運んでいる人など、人手を介さなければどうにもならない部分がたくさんある。
そういう意味では、今の規模では利益を上げられる体制にはならないということだろう。
ポートの数を増やして、新橋から神田、銀座や築地方面など、観光客を当て込んだ展開をしつつ、自転車はタフな内装変速機構を取り入れるなどしてメンテナンスコストを削減、ポートの形状も工夫するなどして効率化を図れば、十分サービスとしてやっていけるのではないかと思う。
ワンタイム料金と月額料金の2プランにするのも忘れずに。
わずか5分程度の自転車移動だったけど、電車を2本遅らせても遅刻しなかったのは驚きに値する。
普段どんだけ歩いてるんだと。
