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2009年1月27日

ミニチュア化だけではない、TiltShift(iPhone app)の活用法

※初出でTiltShiftの価格が230円になってた。正しくは350円ですよ。

iPhoneで撮ったり取り込んで保存してある写真を、手軽にミニチュア写真っぽく加工できるTiltShift

高級なPhotoshopやフリーなGimpなどで作ることはできるけど、本気で取り組もうと思ったら大判カメラだの、ティルトレンズだのが必要で、こういったアプリケーションの存在は非常にありがたい。

しかし、写真をミニチュア化するだけにとどまってしまうのはあまりにももったいない。TiltShiftには、iPhoneの写真撮影をぐっと楽しく、充実したものにできる活用方法があるのだ。

ただ単に僕がそういう使い方をしているだけなのだけど、なかなか便利なので皆さんにもお勧めしたい。

とりあえず定番のミニチュア化

僕は元々、このblog上で本城スタイルを提唱した、手軽なミニチュア化写真の第一人者だと自負してるので、撮影テクニックなどそんじょそこらの人には負けない。
TiltShiftはフィルタ適用範囲を直感的にコントロールして配置できるので「こいつをミニチュアにしてやる」とターゲットしたら、そこにフィルタを置くだけで完成してしまう。
ほら、簡単でしょ?

そう、このアプリは「ぼかしたくない範囲を決められる」というすごい機能が備わっている。これをミニチュア化だけに使うのはあまりにももったいない。

接写的に見せる

ミニチュア化は被写界深度を誇張することで、現実写真にマクロ撮影したかのような遠近感をプラス、まるで模型を見ているような感覚に陥るという仕組みだ。
ということは、普通の写真をマクロっぽい写真にできると言うこと。
iPhoneはマクロ撮影機能もマニュアルフォーカス機能もない。接写レンズが売られてはいるものの、後付でスタイリッシュじゃない。
そこでTiltShift。普通に撮った写真に、マクロっぽい効果をつけてしまおう。

一気にクリエイティブな世界に突入できる。
接写の場合、被写界深度は浅めになるので、ぼかし具合は深めがオススメだ。

主題を明確にする

フォーカスがないカメラというのは、一般的には「ある程度の距離が離れていれば、どこにでもピントが合う」という仕組みになっている。これをパンフォーカスっていう。
パンフォーカスは全体にピントが来ていて、ピント合わせの手間もなくていいのだけど、被写体によってはごちゃごちゃしすぎて何が言いたい写真なのか、全くわからなくなってしまうこともある。
そこでTiltShift。自分が伝えたいものにフォーカスをあわせたがのごとく、いらないものをすっ飛ばしてしまおう。


アイバンラーメンがついにインスタント化。リアル店舗まだ行ってないのに。
たくさんの商品が並ぶコンビニの陳列棚できらりと光るアイバンさんのメガネをがっつりフォーカスしてみた。

また、こんな例も。


いつも行くジムのルート壁のホールドがかわって、でかいとんがったのがくっついてた。みんなその先端を持つものだから、そこだけ白くなって雪が積もったようになって、誰が言い出したか「富士山」って名付けられた。
流暢に日本語を話す外国人が「富士山制したよ!」って言ってたのが印象的。

このように、伝えたいものを明確にする用途でも、TiltShiftは威力を発揮する。
ぼかし具合は軽めがオススメだ。

画一的なランチ写真に一振りのスパイスを加える

iPhoneでランチ写真を撮ってる人も多いだろう。しかし、ランチ写真はどうもピンがこなくて、眠い写真になりがちだ。だったらさっきの例と同じように、一番おいしそうな所だけキレイにしてあげればいい。

麹町・麺匠 喜楽のわかめうどん/温玉とろろ丼(900円)だ。
関西風だしの上品な透明度、つるりとしたとろろや温玉の光沢にフォーカスした。


ラーメンなどは、乗っている具にだけフォーカスしてやると、一気にうまさが際だって写る。陳麻家の担々麺もこの通り。

フィルタの関係上、連続したエリアへの適用となってしまうため、途中に無駄なものがあるとそっちにもフォーカスがいってしまう。
被写体の整理にも気を付けたいところだ。
これも、ぼかしは浅めにかけるのがいい。

ポートレート

TiltShiftのぼかしは、単なるぼかしじゃなく、ちょっと紗がかかったような、ふんわりとしたボケ具合を出してくれるのが特徴だ。
このボケ味をポートレートに使わない手はない。

こんなところで作例を出せるような女の子の写真を持ち合わせていないので、猫の写真でやってみたのがこちら。

大分県の漁師町で寝ていた猫の写真だ。
若干コントラストが高めに出ているのは、toydigiというトイカメラシミュレーションのアプリで撮影した写真を、さらにぼかしたから。
TiltShiftは、読み込んだ写真にも効果を適用しコピー保存してくれるので、複数アプリをまたがってさらに魅力的な写真を作っていくこともできる。

被写体への距離にもよるが、ボケは深めがオススメだ。
あまりぼかしすぎるとわざとらしくなるし、ボケの中のディテールが生きている方がより被写体の置かれた環境が引き立つ。うまくコントロールしたい。

風景写真(雨とか霧とか)

紗がかかったようなボケというと、雨や霧がかかった風景写真にも適用できそうだ。
朝靄のような、独特の気象現象を単なるボケフィルタで実現するというのも、ちょっと手を抜きすぎな印象もあるが、iPhoneだしそういう手法をとってもいいと思う。

これは海空(みそら)という僕が撮っている海の写真のシリーズの一枚。
こいつにボケを適用してみた。
画面全体をぼかしたいので、フィルタはごく細にして空の部分だけに乗せた。

仕上がりとしては微妙だけど、こういった表現もありだなと思ったので紹介した。

TiltShiftをミニチュア写真用としてとらえてしまうと、どうしてもその使い方しかできなくなってしまいがちだ。ボケを付加するアプリと思えば、いろいろな活用方法が見えてくると思う。
最近は撮った写真をあとで確認して、TiltShiftでボケを加えるといった作業をよくする。

たったの350円なので、使ったことがない人はこの機会に是非インストールしてみて欲しい。

TiltShift

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コメント(2)

ありがとう。ぼけっとしてて間違えてたみたい。
さっき直しました。

値段が350円になってたぜー
(2009/1/28現在)

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このページは、はげが2009年1月27日 12:37に書いたブログ記事です。

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