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2008年11月14日

Adobe TLPへ移行するときの注意点、メリットまとめ

Adobeのライセンス制度である、Adobe Open Options 4.5 Licensing Program のTLPへ移行するべく、オンラインやリアル店舗で見積もりを取ったりして、気がついた注意点をいくつか挙げたいと思います。

TLP移行を行おうとしてる方は「ひょっとしたら安く済むんじゃね?」という甘い考えを、ことごとく打ち砕かれる悲しい結果になっていますので、是非ご一読ください。

注意点1:アップグレードプランを購入しても、CS4へアップグレードする権利はない
これは、TLPアップグレードプランの規約にもあるんですが、要するに「未発売であっても発表が行われたあとでアップグレードプランを買っても、その発表されたバージョンへのアップグレードはできません」ということです。
当初僕が考えていた「CS3→CS3.3の割安なアップグレードを使ってTLPへ移行して...」という夢は潰えました。
仮にこのパターンで購入をした場合、CS5からの適用となります。もちろん、発表が行われていない過去で同じ方法を使っていれば、適用されることになります。

気がついた時点で行動すべきでした。

注意点2:パッケージからTLPへの移行は、原則としてアップグレードを伴う
通常売られているパッケージ版(ダウンロード販売のESD版含む)のライセンスをTLPに移行することができるんですが、その移行という作業は単純に「TLP版のアップグレードを購入する」に尽きるのです。つまり、移行したければ必ずアップグレードしなければなりません。
CS3→CS3.3で楽してTLPへ移行することはできますが、CS3.3→CS4のアップグレードは前述の通りアップグレードプランの適用対象外なので、アップグレード単体を購入する必要があり、結局割高になります。

ソフト互換性の問題などでアップグレードを躊躇している人たちのために、TLPではダウングレード権ももらえることになっているので、アップグレードしてTLPへ移行させてからダウングレードすれば、互換性を保ちつつTLPへ移行することができます。

注意点3:オンラインでもリアル店舗でも今のところ日本語版の見積もりができない
これはリアル店舗(ビックカメラ有楽町店)で見積もりをもらったときに伺ったのですが、店が持っているデータベースに登録されていない製品があったりするため、即時見積もりはできないようです。急ぐ場合は電話で確認した方がベターです。
オンライン見積もりでも、現在CS4アップグレードの日本語版が登録されていません。英語版で見積もりして注文することは一応可能ですが、TLPでは英語版のライセンスを日本語版へ移行することはできませんので、結局買えないことと同じです。

注意点4:購入するライセンス数を問わず、製品ごとに最低1セットのCDマニュアルキットが必要
TLPはライセンス制度なので、得られる物はシリアル番号だけです。また、通常販売されているアプリケーションともライセンス認証部分で仕様が異なっているため、体験版にシリアルを入れて有効に...といった手段は(おそらく)使えません。
このため、ライセンスを購入する際、製品ごとに最低1つのインストールメディアを買う必要があります。
インストールメディアは3473円。見積もりに加えることを忘れないようにしましょう。

注意点5:アップグレードプランは、購入翌月1日から有効になる
アップグレードプランは買ってすぐ有効にはなりません。翌月の1日から有効になります。CS4は12/19発売で、11/19までに購入すれば有効かなって思ったんですが、前述1にあるように、発表バージョンへのアップグレードはできません。

では、TLPを導入するメリットとは何でしょうか。これもまとめてみます。なお、公式「メリット10」はAdobeのサイトで見ることができます。おおむね話す内容はこれと同じです。

メリット1:ダウングレードが可能
制作を仕事としてやっている方にとって頭の痛い問題は、旧バージョンとの互換性問題です。DTP関連に携わっている方は特に、つきあいのある印刷会社の対応状況などに合わせていることも多いかと思います。
WEB制作関係の方なら、過去に作ったFlashムービーの改修依頼があったときなどに面倒な思いをされたこともあるかと思います。
TLPではダウングレード権があるので、それらに状況にあわせてダウングレードを行うことができます。

メリット2:Windows と MacOS間でのライセンス移行が可能
Adobeは昔「クロスグレード」というOS間をまたぐアップグレードパッケージを売っていたことがありますが、TLPではそれをほとんどのライセンスで行うことができます。

メリット3:アップグレードプランで資金計画が明確になる
TLPのアップグレードプランを購入しておくと、1年ないしは2年ごと(新規は2年)にアップグレード権を保持できるので「いつアップグレードがあるのか」という心配事から開放されます。
また、期間が定まっているので将来の資金計画を立てる上でも有利です。

TLPの導入で仕事に関わるいくつかの悩みが解消することがわかります。これとコストをトレードオフできるかどうかの判断は、皆さんでやってください。

さて、実際にビックカメラで見積もりを取った例を参考に、自分なりのTLPを入れるかどうかの判断をしてみようと思います。

パターン1 通常のアップグレードと同じ:
MasterCollection CS4 アップグレード=166,386円
インストールメディア=3,473円

合計:169,859円

MasterCollectionの通常アップグレード価格が16万円弱であることを考えると、TLP移行にかかるコストは1万円程度であることがわかります。
これにアップグレードプランを適用してみると以下にようになります。

パターン2 TLP移行にアップグレードプランをプラス:
MasterCollection CS4 アップグレード(LV1)=164,540円
インストールメディア=3,473円
アップグレードプラン=114,669円

合計:282,682円

これまで通り、1年半後にCS5のアップグレードがあるとするならば、その分が安くなりますから、おおむね4〜5万円(将来)得することになります。

実は僕はWindows版のStudio8を2ライセンス保有していまして、それをWeb Premiumにアップグレードしてみようという魂胆もありました。

パターン3 MasterCollectionとStudio8をアップグレード:
MasterCollection CS4 アップグレード(LV1)=164,540円
インストールメディア=3,473円
WebPremium CS4 アップグレード(LV1)=127,739円
インストールメディア=3,473円

合計:299,225円

WebPremiumへのアップグレードを入れたおかげでLV1の価格になりましたが、やはりこれでも通常版のアップグレードよりは割高になってしまいます。
Studio8はWindowsで使っていますが、大元がハイブリッド版のため、そのままTLPでアップグレードをかければMac版としても使えますとのことです。
通常アップグレードではできないOSの切り替えを同時に行えるのも、TLPのメリットと言えます。

パターン4 パターン3 MasterCollectionとStudio8をアップグレード(アップグレードプラン付):
パターン3にそれぞれアップグレードプランをつけました。

パターン3 MasterCollectionとStudio8をアップグレード:
MasterCollection CS4 アップグレード(LV1)=164,540円
インストールメディア=3,473円
アップグレードプラン=114,669円
WebPremium CS4 アップグレード(LV1)=127,739円
インストールメディア=3,473円
アップグレードプラン=65,356円

合計:479,250円

2年間アップグレードの不安から解放される保険がついてこの価格は安いと見るか高いと見るか...ですね。

見積もりからわかることは、TLPのアップグレード価格は、通常パッケージのアップグレード価格より割高であるというのと、アップグレードプランは通常のアップグレード価格より割安であるの2点です。

CS3→CS4のアップグレード間隔は1年半ですから、今アップグレードプランを購入してもおそらくCS5へはアップグレードすることが可能だと思われます。このため、CS5へのアップグレードも考慮してアップグレードプランを購入するなら、当初はかなり割高になりますが、CS5を手にした段階ではかなり割安になると言うことです。
また、一度TLPへ移行してしまえばあとは定期的にアップグレードプランを購入するだけで済みますから、継続すればするほど割安になります
将来的に常に最新バージョンをできるだけ安く手にするなら、TLP導入のメリットは十分あると言えます。

僕は常に最新バージョンを持っておきたいので、おそらくTLPへ移行するとは思いますが、アップグレードプランの購入は今のところ見合わせようと思ってます。
その理由はアップグレードプランは2年間の期間極めであるので、アップグレードが行われない間は買わないようにして、できるだけ遅らせた方が、アップグレード後の残存期間を多めに取れるのでいいかなーって思った次第です。
もちろんAdobeもわかってやっているから、2年の間に2回のメジャーアップグレードはしてこないと思いますが。

もし、僕のようにとりあえずTLPへ移行しつつ後々メジャーアップグレードがありそうな段階でアップグレードプランを購入しようって思ってる人は、アップグレードプランならではのタイムラグに注意する必要があります。

前述注意点5にあるように、アップグレードプランは購入後の翌月1日より有効になります。そのため「いよいよ発表か!」といったリーク情報を得て購入に走っても、即時有効になりません。その翌月初めまでに発表が行われてしまうと、適用前に発表されたことになりますから、せっかくかったアップグレードプランで狙ったバージョンを手にできない可能性があります。

引っ張って1年ちょっとが限界かな...と思います。
CSに含まれるAcrobatだけは、他のファミリーと違ったアップグレード期間になっているため、CS3→3.3という流れがCS4でもある可能性は十分考えられますし。

これらを踏まえて、僕はとりあえずこの機会にTLPへ移行、後日アップグレードプランを導入しようかなって判断しました。WebPremiumへのアップグレードはちょっと考えます。

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