ニンニクが高い。とにかく高い。
イタリア人の血が半分流れているのではないかと噂されるぐらいにイタリア料理が好きな僕は、ニンニクがないと生きていけない。
ニンニクをたっぷり使って、滋養のある(とおもう)ペペロンチーノを週末に作っては食べるのが、庶民である僕のささやかな楽しみでもあった。
バイブルである「イタリア料理教本」によれば、イタリア産のニンニクを使うことが推奨されているのだが、一時期高級スーパーで見ることができたイタリア産ニンニクはおろか、庶民の味方であった中国産ニンニクすらも姿を消してしまった。
イタリア産は単に高かったからだろう。農産物であるが故、長く在庫するわけにもいかず、かといって好んでイタリア産を使う人なんてそんなにいないモノだから、廃棄されまくったあげくに取り扱いをやめたんだろうな。
で、中国産。
最近騒がれている中国食品の信用低下もあってか、保守的なスーパーからはあっという間に中国産ニンニクが姿を消した。
消費者心理からしても「中国産は怖い」となったのか、一気に需要が国産にシフト。これが国産ニンニクの価格高騰を招き、ついにはニンニクバブルが起きてしまったのだ。
やってられない。
ニンニクの従来の一般的な相場は、中国産が3個で180円、国産が1個180円と、3倍の開きがあった。先日、豊洲にあるスーパーでニンニク価格を調査したところ、同じ国産のモノが360円で売られていた。
中国産は店頭から消えているので比較のしようはないが、国産ニンニク価格が倍に跳ね上がった計算になる。
もはやペペロンチーノは庶民の食べ物では無くなった。
国産ニンニクの価格高騰をうけてか売り場の空きスペースを活用するためか、有名ブランドニンニクがそこにおかれていた。
だれもが知っていると思われる、青森産福地ホワイト6片。そう、「雪待ちニンニク卵黄」でおなじみのニンニクである。輝くまでに美しい白さと形。選び抜かれたであろうそのニンニクは、丁寧に1株ずつ包装され、その価格は1株で480円。
もはやペペロンチーノは東京都中心部に住める富裕層の食べ物となった瞬間である。
先日大阪に帰ったときに、父親に「中国産ニンニクがない」というグチをこぼしたら、「中国産は辛いから使わない。ニンニクは国産が一番だ」と言われた。
僕は国産ニンニクは1個180円でも高いと思っていて、ずっと中国産を使ってきたのだが、その一言で国産を使ってみようという気にさせられてはいた。
しかしここまで高騰してしまうと、おいそれと手出しできない。
父曰く、大阪の南の方にある街では「地産地消」をテーマにした直売所があるらしく、ここで地元産ニンニクを安く買えるのだそうだ。
千葉はどうだろう、調べてみたところニンニクを扱っている直売所は今のところ見つかっていない。そればかりか、浦安から農業盛んなエリアに車などで行く手間コストを考えると、都内で適当な国産ニンニクを買った方が安上がりということにもなってしまう。それだと本末転倒である。
何とかして、近くで、安く国産のニンニクを得る方法は無いか。
早速僕はアメ横に行った。
とりあえず思いついたのがアメ横だったってだけだ。
アメ横は、食品だけでなくファッションやスポーツ用品も充実。実は神田よりも使い勝手がいいんじゃないかってぐらいに、いろいろなお店がひしめいている。
食料品店が集まるエリアをぐるっと回っていたら、果物店の中に青森産ニンニクが積まれているのを見つけた。
500g1000円。1kgで1800円。
驚くほど大振りで、福地ホワイト6片に比べると白さが残念な部分もあるが、スーパーで手に入れることを考えると全然安い。
大振りであるので一般のレシピにあるような「ニンニク●片」といった書き方をされた際は換算する必要があるが、そんなモノは気にならない。
とりあえず、500gを買って早速キッチンで観察。
でかすぎる。

写っているのは僕の親指。
早速スライスしてみたら、確かに中国産にあるような辛味がなく、甘ささえ感じられる。
これが国産クオリティ!
ペペロンチーノとしゃれ込もうと思いたいところだが、この日はかねてよりパエリアを作る事になっていたので、分量多めにしてパエリアを制作。

パエリア鍋がないので、ルクルーゼで強引に作るも、何とかうまくいった。
魚介類をもっとアップグレードして再チャレンジ予定である。
500g1000円で何とか決となった今回のニンニクバブルだが、購入後に行った肉のハナマサでは、中国産だが1kg180円で売られていた。
需要が減ったためか中国産に関しては値下がりしている模様だ。
僕はこれからも安い国産ニンニク探しを続ける。
もし、安いところ知っている方がいらっしゃいましたらご一報ください。国産であれば、産地は問いません。
よろしくお願いします。