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2005年5月22日

本城直季スタイル

ティルトを使って擬似的に被写界深度を浅くする手法のことを、僕の周りでは「本城スタイル」って呼んでます。
本城直季についてはこちら

でも、似たような写真は世界中にたーくさんあるので、僕がやっていることを「パクリ」などと言われる筋合いはないわけだったりするのですが、この手法を広めたっていうか、そういう功績は本城氏にあるでしょう。
元祖は誰なんだろう。

別の人の写真集がこちらで買えます。意外と安い。
mixiで知り合いの方からは、2001年にすでに別の人によって作品が公開されていたって情報をいただきました。
これこれ

ティルトを使えばパンフォーカスにすることができる...ということは逆もできるという事じゃないか。って考えには誰でも到達できると思います。「シフトを使えば上すぼまりがなくなる。じゃ、逆にすると遠近感を誇張できる...とかね。」問題はその先。それをうまく活用できるかどうか。
その先に立てた人物が「オリジナル」になれる。うーん。うらやましい。
本城氏もその他の方もオリジナルなわけです。これは揺るぎない事実。

今回はここで、本城スタイルを真似たい方へのアプローチの手法をダラダラとお話ししたいと思います。

本城スタイルへのアプローチは、撮影時に本城化させる方法と、現像時に本城化させる方法があります。手軽なのは撮影時。現像時はPhotoshopでも使わない限り職人級の技術を必要とします。ので、ここでは割愛します。

それではまず、お持ちの機材を見てください。その中で「アオリ」のできるカメラ、レンズはありますか?
大判カメラのほとんどの機種、中判カメラの一部の機種、35mmカメラの一部のレンズがこれに該当します。ただし、アオリの中でも「ティルト」ができるものじゃないとダメです。フロント、バックどっちでもいいです。個人的にはEBONYみたいな「センターティルト」があるとすっげー楽です。
中判カメラの場合、マミヤではティルトができるコンバーターみたいなのがありますよね?
35mmカメラだとキヤノンではTS-Eレンズ。NikonだとPCレンズがこれに該当します。
ありますか?
ない?ない人はあきらめるかPhotoshop的手法を試してみましょう。または買いに走りましょう。

さて、運良くカメラがあった人は機材を持って外に出ましょう。
もし、マンションの高層階に住んでいらっしゃるのなら、ベランダからでもかまいません。
僕の経験から行くと、近景で本城スタイルしたいときは広角。数百m以上先のもので本城スタイルしたいときは標準~中望遠を使うといいようです。焦点距離が大きくなればなるほど、より遠く、より高いところに行かなければなりません。

おすすめはビル屋上、展望台、山頂、なんかでかい橋...ヘリ。

つきましたか?いい景色ですか?
とりあえずピントを無限遠に、絞りを開放にセットして、ファインダー(ピングラ)を覗きながら、構図を決めます。
んで、一気にティルトします。ティルトの向きはレンズを跳ね上げる感じの方が効果があるようです。前後でティルトできる人はとりあえずはフロントティルトで。ティルトの量はファインダーを見ながら決めてください。それっぽくなるように。
ティルトするとピントがずれます。露出もちょっとシフトします。軽くプッシュしてあげてください。
ピンをあわせて、対象物がくっきり浮かぶようにします。この際、場合によっては対象物の上下がぼけちゃうときがあります。このときは仕方ありませんから、ちょっと絞ります。

この、絞りとティルト量、ティルトの向きが重要なポイントとなります。
構図内での消点がどこにあるか、それを見てティルトの向きなどを調整します(レボルビングできる機種のみ)。びしっと決まりましたか?んじゃ、シャッターを切ってください。

後は現像所に持ち込んで、上がりを待つだけです。

え?待てない?
そんな人にはデジタルカメラを使った本城スタイルへのアプローチをお勧めします。
広角ティルトができるキヤノンTS-EレンズやマクロもOKなPC-Microニッコールをデジイチにセットして撮影しましょう。
この場合は、微妙な露出のずれなどもその場で補正できます。超便利。
D2xとPC-Micro Nikkorを使った作例を以下に。






こんな感じになるよ。
はげのPhotologにもいろいろ公開中です。レンズアーカイブを見てね。

さて、Photoshopしかない!って人はどうすればいいんでしょう。
最近のPhotoshopにはレンズぼかしフィルタがついてます。これを利用しない手はありません。
本城化したい写真を選んで、Photoshopで開きます。
クイックマスクモードに切り替えて、マスクを作っていきます。
何のマスクかって?ぼかしをかけるところとかけないところを決めるマスクです。
対象物を切り抜く感じの選択範囲を保存しておき、それとは別に上下方向に伸びるグラデーションのマスク+ビルなどの垂直物のマスク(グラデにすると不自然だから)を合成して、最後に対象物のマスクを抜きます。
で、そのマスクをつかってレンズぼかしをかける。

するとなんということでしょう!普通の写真が本城スタイルになったではないですか!
しかもです。ぼかしの強度を細かくあちこち設定できるので、ティルトぼかしのように同じ距離にあるはずのもののピンがバラバラなんて事もありません。
対象物が周りの景色から浮いていないような被写体では、ティルトぼかしよりもPhotoshopぼかしの方が効果があるかもと見ています。ちょっと面倒ですけどね。
こだわりまくっても画面上ではあまり変化がなかったりするので、そこそこのところで妥協するのがいいでしょう。

これで、みんな本城スタイルを真似ることができちゃいます。やったね!
とりあえず、写真を知らない人に見せるとめちゃくちゃ受けます。飲み会で目立ちたいあなた!密かに思いを寄せるあの人をびっくりさせてみたいあなた!
アーティスティックでありながら、直感的インパクトのある本城スタイルを是非お試しを!

え?カメラもPhotoshopもない?
でも、本城スタイルを手中にしたい?
そんな人のために、携帯待ち受けを作ったよ。
http://okamot.com/i/ここからダウンロードできます。こちらもよろしくね!

僕が撮っていくうちに「あーしたほうがいい」「こーしたほうがいい」って思ったことをちょっと書いておきます。撮ってもそれっぽくならなかったときは、チェックしてみてください。


  • 空を入れない

  • 海川は入れると模型度アップ

  • 乗り物を撮るとこれまた模型度アップ

  • キホンは俯瞰

  • 薄い被写界深度の中に対象物がちゃんと入っているかチェキ

  • 色調補正もうまく使って


こんなところかな。

それでは、楽しい本城ライフを!

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コメント(1)

元祖はMarcRader氏なので、本城スタイルではなくやっぱMarcスタイルでしょう。本城君は所詮、二番煎じね。

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