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2004年6月 2日
自分のための金融商品
世の中に溢れかえっている金融商品。果たしてそれらが本当に自分のためになるのかどうか、そう考えるとそのほとんどは自分にとって無駄なもの、不利益なものであることがわかります。
特に銀行の商売はほとんど詐欺まがいなものが多く、注意が必要です。
最近の投資ブーム(マネーブームというべきか)でいろいろな金融商品に手を出してみようかという人が増えてきました。そういう人たちこそが、商品を売る側から見る“カモ”なんです。カモカモーンです。
すれてきたカモ用に「金利優遇」「手数料優遇」という餌も用意されています。えさに釣られてはいけません。冷静に得なのかそうでないのかを判断するべきです。
今回は、まじめに身近な金融商品とのつきあい方、今回は外貨預金について考えてみます。
「外貨預金を始めてみたいんだけど、何かアドバイスある?」と聞かれたことがあります。基本的に僕の答えは「やらないのが一番いいよ」です。
利益を得られることを期待して外貨預金を組むことほど、馬鹿げていることはない。失礼な言い方かもしれないけど、仕組みを知ればわかってもらえると思います。
外貨預金は金利がとても魅力的。国内定期が1%を軒並み割っているのに、数%の年利がズラリと並んでいます。住宅ローンよりも高い金利で預金ができるなんて夢のような話ですね。
さて、何で外貨預金は金利が高いんだろう。この謎をまず解いてみます。
これは日本と他の国での金利差があるからなんです。つまり、外債(外国の債券。国債とか。)を買ったときの金利差そのものがこの外貨預金の金利差であるといえます。
金利の高い国はアメリカ<ユーロ<ニュージーランド<オーストラリア<イギリス というような関係になってます。イギリスポンドは超高金利通貨ですよ。対してこのリストにないスイスフランは低金利通貨です。
日本円のままこの金利で運用できるとまさに夢のような世界が広がるんですが、そうはいきません。そんなことしたら銀行がつぶれちゃいます。むしろつぶれてくれた方がいいんだけど。もうさ、公的資金の注入なんてやめておこうよ。ね。はい。お前もお前もみんなクビ~!
外貨をやる際に知っておきたいものとして、TTS、TTB、仲値(TTM)があります。
TTSは買値。TTBは売値です。逆じゃないの?って思われますが、銀行が顧客に対して行う行動ですので、僕らが買うときは銀行は売るんですから、これでいいわけです。
為替というのはインターバンクってところで取引されていて、休日をのぞく24時間、世界のどこかで取引されています。
主要市場だけでみたら、東京→シンガポール→フランクフルト→ロンドン→ニューヨーク→東京…ってかんじで、まさに「朝のリレー」です。常に取引されて価格が変動している為替を1本値で取引させるために決めるのが、仲値です。
この仲値が銀行にとってとても大きな役目を担ってます。だって、その日一日の為替の価格が仲値で固定されてしまうんですから。(例外として、仲値から1円以上動いた場合は、仲値を見直すことができるようになっています。)
仲値は各営業日の朝10時頃に決まります。9:55の値を参考に決定するそうです。仮に、仲値が110円だったとしましょう。その時点でTTSとTTBが決定されます。だいたい±1円以上の幅を持たせます。
ということは、TTSが111円。TTBが109円です。
ここで僕が1万ドル買ったとしましょう。すると、111万円支払うことになります。買った次の瞬間に「やっぱ売ります」と売ったとしましょう。すると109万円返ってくることになります。同じ日に取引したと仮定すると為替変動は事実上なくなるわけですが、単純に売買するだけで2円分損するわけです。このTTSとTTBの差をスプレッドといいます。スプレッドは金融機関や商品によっていろいろ変わります。証拠金取引なんて10銭だったりします。
スプレッドは事実上の手数料とみることができます。
投資した元本を取り戻そうとすれば、スプレッド分の円安にならなければなりません。
そして、外貨預金のメリットといわれる為替差益をねらうためには、さらなる円安にならないと駄目なんです。
そしてここからがポイントです。
それは高金利通貨はスプレッドが広くなる傾向にあるということです。
せっかくの高金利もスプレッドで相殺されてしまいます。
ポンドは超高金利通貨だと言いましたが、実は円/ポンドの直接取引きは行われていないため、円を一旦ドルかユーロにしてそれからポンドにしなければならないという理由もあってスプレッドが広くなっています。
もちろん、外貨預金はメリットもあります。
それは資産の分散です。
円貨だけで資産を形成してしまうと、円が崩壊したときに文無しになってしまいます。そういうときのためにリスクヘッジとして外貨を保有しておくのは非常に有効です。
外貨預金に限らず、債券や投資信託で持っておくのも有効ですっていうか、むしろ、そのほうがお勧めです。
また、為替差益がうまく取れれば、通常の預金よりもたくさん利益を得ることができるというのもあります。ただし「れば」です。たらればの世界です。取れないこともあるわけで、そういったリスクをあらかじめ知っておく必要があります。
そして、銀行によっては外貨預金残高に応じたサービスをしているところがあります。ATM手数料や振込み手数料が優遇されたり、ローン金利が優遇されたりします。
外貨単体で付き合う場合に、そのステージに銀行を選ぶことは正直言ってお勧めできないんですが、優遇されるメニューで得られる利益とうまく天秤にかけて、上手に付き合っていくのも手だと思います。
外貨単体で付き合うなら、証券会社が扱っている外貨MMFなどがお勧めです。MMFは預金に比べてスプレッドが小さいです。
銀行でもMMFを購入できますが、この場合「口座管理手数料」名目でお金を取られる可能性があります(しかも小さい字で隅っこに書いてたりします)。
以下宣伝になってしまいますが、マネックスの外貨MMFは買い付け時の手数料が無料なので、売買の手数料が実質半額。(買い0、売り100としたら、平均50でしょ?)
また、高格付けの世銀債による外貨へのアプローチも用意されています。
マネックスはこういった消費者の立場に立った商品セレクトをしているので、はずれはないですよ。うん。
現在販売中の米ドル建て世銀債
ゴールドマンサックス・ユーロMMFとか
もちは餅屋です。
銀行でも外債や外国投信を買えますが、コストの面で証券会社に勝つことはできません。資産形成という観点から外貨預金をはじめようと思っているのなら、証券会社が扱っているこういった商品を検討してみるのはいかがですか?
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